派遣社員たちの哀歌(エレジー)

全国の派遣社員の方々からいただいたお仕事体験談を掲載しています。

【時給2500円の法務事務】飯岡晃子(50歳女性・千葉県)派遣スタッフ体験談

ビースタイルスマートキャリアという派遣会社に登録し、法務関連の派遣スタッフとして働いています。

派遣先は従業員300人程度のITコンテンツ制作企業で、時給は2500円で1日実働は5時間。月に15日ほど出勤です。

時給には全く不満がありません。

管理部門の中でも、NDAや、各種契約書チェックなどの事業会社での法務経験を生かせるような、これぞまさに派遣社員に任せるべき専門的お仕事が主です。

仕事内容とか、日々やっていくうえでの不満などはあまりありません。

(アルバイトだとそもそもこういう管理部門系の仕事はやらせてもらえないと思います)

正社員は(特に管理部門であれば)ゼネラリスト的な働きが要求されますが、派遣社員として法務業務に特化したスキルを提供することで、社員さんの役に立てていると思います。

また、社員さんからスピード感をもってやってくれていて助かります、などの言葉をいただくと、本当にやりがいも感じます。

仕事が終わった後は気持ちの切り替えが簡単にできることもメリットです。

また、その派遣先会社では顧問弁護士さんもいらっしゃり、適宜意見を聞くことも許されてます。

法律的な高度な解釈などの「法律的専門職」(企業内での法務、というよりも弁護士のようにまさにその道のプロ中のプロという意味です)としての判断はお任せできるという安心感もあります。

とはいえ、平時はそれでよいのですが、派遣社員ですと大災害が起こったり、自身が体調を崩したときに出勤ができなくなると、

おそらくすぐに派遣契約を打ち切られてしまうという不安感には常につきまとわれます。

在宅ワークをすることも、社員であればすぐに対応してくれますが、派遣ですと敷居が高いです。

派遣会社が責任と信頼をもって派遣社員を紹介してないからだと思います。

在宅にしても、派遣社員は自分の名前で仕事をしているわけですから、ちゃんと守秘義務は守りますし、仕事もきちんとやります。

ただ、派遣会社の方でその保証ができない(ちゃんとできる人とできない人の区別がつかない)ので、とりあえずは出勤させる、ということなのでしょう。

ただ、このコロナ禍でそれも限界があると思いますし、派遣社員は「出勤できない=収入なし」という状況になります。

正社員以上に在宅ワークを基本にして安全確保を図ってほしい雇用形態だと思う今日この頃です。